野良猫を保護したら必要な検査・予防

予防

都心部ではあまりいないかもしれないが、田舎だと捨て猫はたくさんいる。

中には生後数日〜数週間の子猫もいて、保護した子猫を動物病院に連れてくる人はたくさんいる。
そういった人たちの中にははじめて猫を飼う人もいて、どんな検査や予防が必要なのかわからず、迷われている人も多い。

そこで今回は、私が獣医師としておすすめしたい、保護猫に必要な病気の検査や予防について解説する。

寄生虫の駆除・予防

保護猫の場合、かなりの確率でノミやダニ、シラミなどの寄生虫に寄生されている
肌感覚だと、50%以上の保護猫は寄生されているように感じる。

これらの寄生虫はすぐに駆除した方がいい。
ノミやマダニのような吸血性の寄生虫だと、あまりにも大量に寄生されている場合は猫が貧血になってしまうこともあるし猫や人間に対して感染症をもたらすこともあるからだ。

また、回虫などのお腹に寄生する寄生虫も多い。
これらは動物病院で糞便検査をしてもらうことで見つけることができる。
見つかった場合はすぐに駆虫しよう。

ノミ・マダニ駆除薬

ノミやマダニなどの外部寄生虫駆除薬にはたくさんの種類があって迷われることも多いと思う。

また、ノミダニ駆除効果のあるものとして、ホームセンターで売っているものもあるが、ぶっちゃけ全然効かない
やっぱり、きちんと効果を求めるなら医薬品をおすすめしたい。

そこで、ネット通販でも入手可能な代表的なノミダニ治療薬をいくつか掲載しておくので、使用を検討して欲しい。

また、効果のある寄生虫の範囲は製品によって異なるため、よく比較することが必要だ。

フロントラインプラス猫用3本|ノミマダニ駆除|犬猫薬|ペットくすり
フロントラインプラス猫用3本は、生後8週間の子猫から使えるスポットオンタイプのノミ・マダニ予防薬です。ノミの卵や幼虫にも効果があり、猫の生活環境にノミが増える心配もなくなります。
レボリューション猫用|ノミダニ駆除・フィラリア予防薬通販|ペットくすり
レボリューション猫用は、猫専用のフィラリア症予防とノミダニ駆除を同時にできるお薬です。耳ダニや回虫などその他多くの寄生虫駆除もできる1番人気商品です。1本で1ヶ月間効果が持続、飲み薬が苦手なペットにも安心のスポットオンタイプ。
ブラベクトスポット猫用(1.2~2.8kg)2本|ノミマダニ駆除|犬猫薬の通販|ペットくすり
ブラベクトスポット猫用(1.2~2.8kg)2本は、1本で3ヶ月効果が続くノミマダニ駆除薬です。生後11週齢から使用することができる安全性が高いので、予防することで、ノミアレルギーやマダニアレルギーの発症を常に防ぎます。

また、これらの駆除薬は基本的に1年中の使用をすすめている。
部屋の中は冬でも暖かく、ノミやダニは繁殖できてしまうからだ。

さらに、猫の体から寄生虫が見られなくなっても継続して投与し続けたほうがいい。
寄生虫の卵は家中に撒き散らされていて、それが孵化するとまた猫の体に寄生してしまう。

お腹の寄生虫の駆除薬

お腹の寄生虫は駆除しないと発育障害や消化器症状を起こすことがあるため、必ず駆除して欲しい。

下に掲載したような薬は、ノミダニと一緒にお腹の寄生虫も駆除できるためおすすめだ。

ストロングホールドプラス子猫用(2.5kg未満)3本|ノミマダニ|ペットくすり
ストロングホールドプラス子猫用(2.5kg未満)3本は、フィラリア・ノミ・ダニ・マダニなどに効果のあるオールインワン薬です。「レボリューションプラス」の海外版で、製品・成分は全く同じです。

猫エイズ・猫白血病の検査

保護猫の中には猫エイズや猫白血病に感染している子が一定の割合でいる。
これらの病気は一度感染しているともう治ることはないし、発症すると徐々に衰弱して多くの場合数ヶ月以内に亡くなってしまう

そのため、事前に検査しておいたほうが発症予防の治療などもしやすいし、他の猫への伝染予防対策も必要なため、必ず検査はしておいたほうがいい。

検査方法

検査は血液で行う。
血液を少量採取して、検査キットを使えば10分くらいで結果が出る。

とても簡単な検査なので、気軽に動物病院を受診してほしい。
検査費用も3000円くらいなのでそれほど高くない。

検査のタイミング

理想は、他の猫との接触がない状態で1〜2ヶ月経過後だ。
これは、感染直後では検査で陽性にならないことが多いからだ。

また、生後6ヶ月未満の子猫の場合、猫エイズが陽性という結果になっても、生後6ヶ月以降にもう一度検査したほうがいい。
なぜなら、親からもらった抗体のせいで陽性になってしまうこともあるからだ。

ワクチンの接種

猫カゼなどの感染症の予防のため、ワクチンも接種もしたほうがいい。

ワクチンには混合ワクチン猫エイズワクチンがある。
基本的に、私は混合ワクチンは年1回の接種をおすすめし、猫エイズワクチンは飼い主さんの希望があれば接種している。

混合ワクチン

猫の混合ワクチンには3種混合ワクチン、4種混合ワクチン、5種混合ワクチンがある。

3種混合ワクチンには、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症および猫汎白血球減少症の予防効果がある。

4種混合ワクチンは3種混合ワクチンに猫白血病を加えたもので、5種混合ワクチンはさらに猫クラミジア感染症を加えたものだ。

私は基本的に5種混合ワクチンをお勧めしている
猫が外に出る可能性が全くないなら3種でも十分だが、脱走する可能性が0でないなら5種の方が安心だからだ。

混合ワクチンは生後2ヶ月ごろから接種可能だ。
接種は基本的に年1回だが、最初の年は1回目の接種から3週間後に2回目の接種をする必要がある。

猫エイズワクチン

あまり接種する頻度は多くないが、猫エイズ用のワクチンもある。

これも生後2ヶ月から接種可能で、1年目は2〜3週間隔で3回接種しその後は年1回接種する。

感染防御効果は70%程度とあまり高くないが、不治の病である猫エイズのリスクを少しでも減らせると考えたら摂取する意義は十分あるだろう。

まとめ

  • 猫を保護したら必要なのは大きく3つ!
    • 寄生虫予防・駆除
    • 猫エイズ・猫白血病検査
    • ワクチン接種
  • 保護した直後だけでなく、継続的な予防が大切。
  • それぞれの予防タイミングは異なるため、事前によく調べておこう。

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